「イチローも人間だった」 34打席無安打から復活、米メディアが振り返る

珍しい不振に陥ったイチローに、元Dバックス指揮官も「0ヒットの世界へようこそ」

 この日試合を解説した、元Dバックス監督で2001年のワールドシリーズ制覇に導いたボブ・ブレンリー氏は、珍しい不振に陥ったイチローに「0ヒットの世界へようこそ」と言葉をかけた。

 実況が「彼も人間だったということですね。7月8日のボストンでついにヒットを打ちましたが、それまで16試合29打数ヒットなしでした。これが3000本安打まで残すところ104安打の男なんですから…」と話したところで、イチローは中継ぎ左腕ペレスのスライダーをしぶとくセンター前に転がし、連続試合安打を「7」に伸ばした。

「イチローも人間だった」――。

 メジャー15年目で初めてぶち当たった最大のスランプを改めて伝えた敵地メディアの言葉には、イチローが米国で築いてきたことの偉大さが詰まっていると言えるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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