圧巻投球でホークスを支えるサファテ 競った展開でいまだ防御率0・00

競った展開で際立つ安定感、同点・3点差以内ではいまだ失点ゼロ

○5月8日 楽天戦(ヤフオクD)4点差、9回2失点
○5月17日 西武戦(ヤフオクD)4点差、9回1失点
○6月7日 巨人(東京D)4点差、9回1失点
○7月15日 日本ハム(帯広)4点差、9回1失点

 失点した試合は、いずれも4点差での登板。つまり、セーブがつかない、比較的余裕のある場面で失点を喫している。裏を返せば、同点や3点差以内、セーブシチュエーションやホールドシチュエーションでの登板では、既にシーズンも後半戦に入ったというのに、まだ1点も失っていないということになる。

 同点ないし、3点差以内でサファテが登板した試合は31試合。32回1/3を投げて、被安打はわずかに8、防御率は当然0・00だ。競った試合展開ほど、安定感が際立つ。ソフトバンクが接戦をキッチリとモノに出来るのは、この絶対的な守護神がいるからに他ならない。

 7勝1敗37セーブだった昨季から、さらに進化を遂げている。マウンド上での圧倒的な威圧感、体全体を使ったフォームから繰り出される真っすぐは常時150キロを超え、今季は昨季にもまして、150キロ台後半に乗る回数が多い。

 浮き上がるような球筋を描き、相手のバットにかすらせもしない。凄みは昨季より増し、相手チームには“出したら、終わり”という、手も足も出ない空気すら漂っている。サファテの存在なくして、いまのソフトバンクの圧倒的な強さは語れない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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