広島が終盤に逆転劇 1号ソロ&逆転打のグスマン「自信になった」

8回にオンドルセクから逆転の2点タイムリー「まだまだ追い込まれている感じではなかった」

 広島が30日、助っ人ヘスス・グスマン内野手の逆転打で、ヤクルトに5-4と勝利を収めた。

 初回に先発・薮田が畠山に3ランを浴びるも、4回に菊池、グスマンの2発のソロで2点を返し、2-4と追い上げた広島。そのまま2点ビハインドで迎えた8回、ヤクルトの3番手オンドルセクから菊池の犠牲フライで1点差に迫ると、2死一、二塁から打席にはグスマンが入った。

「(1-2と追い込まれて)打席の中でまだまだ追い込まれている感じではなかった。良いボールを振るということだけ考えていた」

 そう振り返った助っ人は、高めのストレートを右中間にはじき返すと、打球はフェンスに到達。1塁ランナーまでが生還する2点タイムリー二塁打となり、5-4と逆転に成功する。その後チームは8回は大瀬良、9回は中崎で締め、鮮やかな逆転勝利を飾った。

 殊勲のヒットを放ったグスマンは試合後のヒーローインタビューで「非常に良い感触でした。一番重要なのはチームに勝ちが付くことなので、それが貢献できて嬉しい」と勝利を喜ぶと、「打席数が少ない中でホームランも出たので、自分の中にも自信になった」と4回に飛び出した今季47打席目での初本塁打にもホッとした様子。

 これで同カードが始まるまで7連勝と勢いに乗っていたヤクルトとの3連戦の勝ち越しに成功。わき上がるカープファンを背に「どこにいってもこれだけすばらしいカープファンがいるというのは、チームにとっても心強い」と語ったグスマン。「これからも一生懸命応援よろしくお願いします!」と話すと、赤く染まったスタンドから喝采を浴びていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY