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メジャーで起きた“珍現象”の裏側 「誰だってあの状況に置かれたら辛い」

トレードが正式発表されるまでのメディアによる情報合戦は異常な過熱ぶりだった。

レンジャーズ

野球界でも多大な影響力を及ぼすソーシャルメディア

 出だしの遅かった今季のトレードだが、7月31日の期限前に、駆け込みでの成立が殺到した。今季最もアグレッシブに動いたのは、ブルージェイズだろう。遊撃トロウィツキーと中継ぎホーキンスをロッキーズから獲得すると(遊撃レイエスを放出)、続いてタイガースから先発プライスを3人のプロスペクトの代わりに手に入れ、最後は外野手リベアをフィリーズから獲得。混戦のア・リーグで差をつけようという意気込みが感じられる。

 一方で、トレード市場の目玉とされたハメルズを手に入れたのはレンジャーズ。左腕ハリソン他5選手を放出したが、来季以降の契約が残っていることを考えた場合、現在DL入りしているダルビッシュと左右の二枚看板が立つことになり、カーショーとグリンキーを擁するドジャースの先発ローテ並みのパンチ力が生まれるだろう。

 その他にも、面白いトレードが多々生まれたが、トレードが正式発表されるまでのメディアによる情報合戦は異常な過熱ぶりだった。その情報を受け取るファンのリアクションの早さも含め、ソーシャルメディアの影響力の大きさ、そして報道のあり方について考えさせられた。

 象徴的だったのが、7月29日に行われたパドレスvsメッツだろう。この試合でパドレスの先発を務めた右腕ロスは、早くからトレード候補として名前が挙がっていた。アストロズ、カブス、ブルージェイズらが狙っていると報道されていたロスだが、比較的短い5回で降板。わずか1失点と好投していただけに、不自然さはある。そこでツイッター上では「ロス降板。トレード成立か?」と騒ぎが過熱。結局、打球を受けた太ももの張りが原因だったわけだが、しばらくは番記者ですらトレードが成立したのかもしれないと、ハラハラしたという。

 この試合では、もう一つ不思議な現象が生まれた。試合中に、ツイッター上でメッツとブルワーズのトレードが成立間近という情報が流れた。メッツは外野手ゴメスを獲得する代わりに、先発ウィーラーと遊撃フローレスをブルワーズに送るというもの。これにメッツ本拠地にいた観客が素早く反応し、フローレスが打席に立った際、惜別のスタンディングオベーションを送った。

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