斎藤佑、好投も…母校・早実に続く勝利ならず「きょうは勝ちたかった」

「やっぱりペーニャへの一球ですね。絶対に次の点を許してはいけない場面だった」

 だが、4回、先頭のペーニャにストレートを完璧に捉えられ、レフトスタンドへと運ばれた。ソロホームランで1点を勝ち越しを許すと、1死から嶋に四球。聖澤は空振り三振に仕留めたものの、嶋に盗塁を許した。2死二塁とされたが、阿部は空振り三振で追加点は防いだ。

 5回、斎藤佑は山崎を三ゴロ、榎本をセンターフライに打ち取る。藤田にはレフトへのヒットを浴びたが、松井稼は外角への直球でレフトフラに仕留め、この回も無失点に抑えた。

 86球を投げていた斎藤佑は、この回限りで降板。5回を投げて1本塁打を含む5安打2失点3奪三振1四球。1-2とリードを許したままでマウンドを降りたが、チームは6回に同点に追いつき、黒星は消えた。

 今季初勝利はならず、降板後には「きょうは勝ちたかったですね。チームは昨日連敗ストップとなって良い勝ち方をしていたので、この流れで勝ちを付けたかった思いはありました。やっぱり、ペーニャに対しての一球ですね。同点に追いついてくれた後、絶対に次の点を許してはいけない場面でしたし、あの投球は少しコントロールしにいってしまった感じがあります。良くなかったところは反省して、また次に向けて準備をしていきたいと思います」とコメントした。

 この日は、甲子園に早稲田実(西東京)が登場。1年生スラッガー清宮を擁し、注目を浴びる母校は、今治西(愛媛)に快勝して1回戦を突破した。2006年夏に早稲田実を初の全国制覇に導いた斎藤佑も後輩たちに続きたいところだったが、白星はつかめなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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