岩隈久志が「ブルドッグモード」!? 自己最多118球の力投で価値ある3勝目

内野手顔負けの好フィールディングも披露「すごくうまい三塁手のよう」

 記事では「イワクマは試合が進むに連れて良くなった」と絶賛し、投げる変化球は「より素晴らしい精密さ」になっていったと評価。さらに、マリナーズのマクレンドン監督のコメントも紹介。指揮官は、レンジャーズ打線がファウルで粘り、岩隈に序盤に球数を投げさせたことを振り返った上で「彼(岩隈)はより上質な球を投げ始めた」と投球を称えたという。

 地元メディアの「スポーツ・プレス・ノースウェスト」も「キャリアハイの118球を投げたヒサシ・イワクマはブルドックモードだった」と粘り強い投球を評価。7回6安打3失点という結果を紹介しながら「もしマーク・トランボがレフトで2つミスしなければ、間違いなく彼の成績はさらに良くなっていただろう」と、こちらも守備に足を引っ張られたと指摘している。

 さらに、米TV局のCBSスポーツも「マリナーズ先発のヒサシ・イワクマ、金曜日の勝利でいまだ力強し」と題した記事を掲載。右広背筋の炎症で離脱していた右腕が、7月6日に復帰してから好投を続けていることを紹介した。

 また、岩隈は3回2死走者なしの場面で、ベルトレの当たり損ないの三塁線へのゴロを捕球すると、ジャンプしながら一塁に送球し、アウトにした。内野手顔負けの好フィールディングを、シアトルで試合を中継していたテレビ局「ROOT」の解説者は「すごくうまい三塁手のようだ」と絶賛。この日は投球以外でも存在感を見せた。

 チームは5回にトランボのソロで1点差とすると、6回はクルーズ、カノの連続ホームランが飛び出して逆転。力投に打線が応えて快勝し、岩隈に3勝目がついた。苦しむチームの中で、日本人右腕が再び価値を高め始めている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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