巨人が球団タイ記録1イニング10安打&6二塁打で逆転 首位阪神に1・5差

6回に村田&片岡が2本のタイムリー、打者17人の猛攻

 巨人は19日、東京ドームで行われた首位・阪神との試合に12-3で勝利し、ゲーム差を1・5に縮めた。3点を追う5回に球団タイ記録の1イニング10安打の猛攻で一挙12得点を奪い、逆転勝利を収めた。

 巨人は2回、先発の内海が1死からマートンに7号、新井に3号ソロと2者連続被弾。江越の中越え三塁打で1死三塁から、鶴岡にも前進守備の二遊間を抜かれ、3点目を失った。

 4回にもマートンに四球、新井の右前安打で無死一、三塁のピンチを迎えると、2番手の土田にスイッチ。無死満塁とされたが、鶴岡を併殺、能見を空振り三振に抑え、無失点でしのいだ。

 試合が大きく動いたのは5回だった。阪神先発の能見にノーヒットに封じられていたが、先頭の長野がライト前にチーム初ヒットをマーク。亀井もライト前で続き、無死一、二塁から村田が右中間突破の2点二塁打を放った。小林がバットを折りながら左前タイムリーを運び、代打・井端も左犠飛。立岡の二塁打で二、三塁とチャンスは続き、片岡が三遊間を破って2点を加え、能見をKOした。

 さらに、2番手の歳内から坂本が左翼線にタイムリーツーベース。阿部、長野が連続四球で1死満塁となり、代わった3番手の山本から亀井が右越えの2点二塁打。村田も二、三塁からの2点二塁打が飛び出し、1死後、再び連続四球で満塁。片岡の2点二塁打でこの回12点目。2死二、三塁で坂本は二飛に倒れたが、打者17人を送り込み、64年ぶりに球団記録に並ぶ1イニング10安打の猛攻で逆転に成功した。

 劣勢が一転、9点をリードする展開に変わった巨人。6回からは小山が4回を無失点に抑えるなどリードを守りきり12-3で勝利を収めた。

 これで首位阪神とのゲーム差は1・5に。2番手で2回を無失点に抑えた土田に今季初勝利が付いた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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