15年ぶりサブウェー・ワールドシリーズなるか NY人気球団対決に高まる期待

「サブウェー・ワールドシリーズは忘れられない経験。今年はチャンスがある」

 野手でも22歳のグレッグ・バード内野手が13日にデビュー。19日のツインズ戦では1試合2本塁打を放つ活躍を見せた。トレード交渉では他球団から交換要員に挙げられることも多かったようだが、左打者の才能に惚れ込むキャッシュマンGMは「アンタッチャブル(絶対手を出せない選手)」として放出を固辞したほど。ジラルディ監督は「球団が(トレードに)出せない選手に指名するということはそれだけ評価されているということ。選手にとっても嬉しいことだろう」と期待を込める。

 若手投手が主力へと成長を遂げ、近年の低迷からようやく抜け出そうとしているメッツと、ロースターの高齢化を脱するべく若手の台頭に懸けたヤンキース。異なる歩みで夢の対決に前進する両チームは、ともに投手陣が安定しているだけに、ポストシーズンに進めば短期決戦で強みを発揮できそうだが、果たして――。

 ヤンキースとメッツでプレーした経験があり、通算194勝を挙げた現解説者のデービッド・コーン氏は「(ヤンキースの一員として出場した)2000年のサブウェー・ワールドシリーズは忘れられない経験。球場の行き来には警察が先導して街全体が特別な雰囲気になった。今年は両チームとも調子がいいのでチャンスがある」と見ている。

 ヤンキースは大型補強をしたブルージェイズと熾烈な首位争いが続きそうで、メッツもナショナルズの追走をかわせるのか。1試合で決まるワイルドカードでのプレーオフ進出は避けたいだろう。インディアンサマーと呼ばれる残暑が代名詞の9月。ここ2年続けてプレーオフから遠ざかっているニューヨークのベースボールファンにとっては、久しぶりに胸躍らせる日々が続きそうだ。

【了】

伊武弘多●文 text by Kouta Ibu

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