広島、延長11回に力尽き4連敗&借金7 緒方監督「まだ終わったわけじゃない」

上位進出には打線の上向きが不可欠だが…

 同点に追いつかれた直後の8回には、2度目の中断の後、一死満塁のチャンスを作ったが、菊池、會澤が凡退。10回には2死一、二塁から菊池がレフト前にヒットを放ったが、前進守備の正面に飛んだ打球に、二塁走者の赤松が本塁タッチアウト。タイミング的に厳しい走塁も、赤松は「グラウンド状態などを考えて、送球ミス狙いの走塁」と勝負をかけたが、サヨナラはならなかった。

 思えば3回の3点も、相手エラーと押し出し四球によるもので、タイムリーはなし。貧打で最下位中日に3連敗の後、地元に戻っても状況は変わらなかった。この時期に打線がこの状態では、上位進出はままならない。

 4連敗となったチームは借金が7。首位阪神との差は6.5ゲームと開き、3位ヤクルトとの差も3となった。緒方監督は試合後、「チャンスはあったけど、それで勝ち越せなかった」と、力なく話した。「まだ終わったわけじゃないから」とコメントした指揮官だが、その表情には、どこかあきらめのようなものが感じられた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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