黒田が中4日で日米通算190勝 ピンチの連続に「見てる人の方が疲れたと…」

7回1失点の力投で約1か月ぶり8勝目、「自分の成績よりも、チームが勝つことが1番」

 広島の黒田博樹投手が23日、本拠地での巨人戦に日本復帰後初めて中4日で登板し、7回8安打1失点の力投で8勝目(6敗)を挙げた。黒田にとっては、7月28日以来となる約1か月ぶりの白星で、日米通算190勝目。巨人戦は2007年7月14日以来の勝利となった。前回登板での右手への打球直撃、今季初の中4日登板を乗り越え、チームを2-1での勝利に導いた。

 1点リードの9回、守護神・中崎が1死満塁のピンチを何とか切り抜けて広島の勝利が決まると、ベンチから出てきた黒田が笑顔でチームメートを迎え入れ、ハイタッチを交わした。

 自身は苦しい場面の連続だったが、最少失点で切り抜けた。後を継いだ大瀬良、中崎もピンチを招きながら無失点。最後までリードを守り、黒田の力投が実った。チームは2連勝だ。

 試合後のお立ち台で黒田が「やっぱりたくさんヒットを打たれてしまったので、疲れました。今日のゲームは見てる人の方が疲れたんじゃないかと思いますね」と話すと、マツダスタジアムがどっと沸いた。それだけ苦しいゲームだった。

「自分の成績よりも、投げたゲームでチームが勝てることが1番だと思うので、それが今日できてよかったと思います。まだまだ本当に苦しい戦いが続きますが、みなさんと一緒に戦っていきたいと思います」

 チームのためにマウンドに立ち続ける男がこう締めくくると、マツダスタジアムは再び大歓声に包まれた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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