岩隈久志は4回まで快投も悪夢の5回… 突如崩れ7失点KO、5点差逆転される

6勝目はならずベンチで呆然、月間MVPも絶望的に

 マリナーズの岩隈久志投手は24日(日本時間25日)、本拠地でのアスレチックス戦に先発し、4回2/3を7安打7失点で6勝目はならなかった。4回までつけいる隙を与えない快投だったが、5回に突如崩れてまさかの7失点。5点のリードを逆転され、KOされた。7失点は今季ワースト、メジャー自己ワーストタイとなった。

 岩隈は初回、先頭のバーンズを二飛、カナを空振り三振、レディックを右飛と3者凡退の立ち上がり。わずか9球で3人を片付けた。

 2回は2死からローリーにショートへの内野安打を許したものの、バトラーは空振り三振。3回もクリスプを中飛、ソガードを見逃し三振、バーンズを三ゴロと3者凡退に仕留めた。高めのボールを有効的に使い、凡打の山を築いていく。

 すると、マリナーズはその裏、カノの先制タイムリーに続き、グティエレスが3ランを放つ。さらに、トランボもソロ本塁打で一挙5得点。岩隈に大きな援護点をプレゼントした。

 4回もカナを右飛、レディックを二ゴロ、バレンシアを遊ゴロと3者凡退。安定感のある投球が続く。

 しかし、5回は先頭ボグトのフラフラと上がった打球を左翼手のトランボが捕球できず、まずい守備で二塁打にしてしまう。続くローリーは遊ゴロに仕留めたが、バトラーにはこの日初めての四球。クリスプを左飛に打ち取った後、ソガードにセンターへのヒットを打たれて2死満塁とされてしまう。

 ここでバーンズに右翼線へのツーベースを浴び、2点を返される。カナにはレフト前に運ばれ、さらに2点を返されて1点差。続くレディックは一ゴロに仕留めたが、ベースカバーに入った岩隈とベースを踏もうとした一塁手のレディックが重なりセーフ。その間に二塁走者が一気に生還し、同点とされた。記録は一塁への内野安打となった。

 そして、続くバレンシアには低めへのスプリットを左中間へ運ばれる。これがフェンスを越え、勝ち越しの2ランに。4回まで抜群の安定感を見せていた右腕が、一挙7点を失うまさかの展開で、逆転を許した。

 岩隈はここで降板。ベンチに戻ってからは、呆然と試合を見つめた。

 この日は4回2/3を投げ、1本塁打を含む7安打7失点で今季6勝目はならず。8月に入ってから好調を維持して4戦3勝。自身初のノーヒットノーランを含む3連勝中だったが、突然崩れて4連勝はならず。月間MVPも絶望的となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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