ベーブ・ルース超えも近い!? メジャーの二刀流に熱い視線

投打で驚異の成績残すバムガーナー

 大リーグ、ジャイアンツのエースで、昨季のワールドシリーズで最優秀選手に輝いたマディソン・バムガーナー投手が本業ではないバットで注目を集めている。元々打撃に定評があった左投げ右打ちの26歳は今季すでに5本塁打をマーク。ナ・リーグ記録であるシーズン7本塁打、そしてリーグ記録の9本塁打の更新に期待がかかる。

 投手として15勝を挙げて先発陣をけん引する一方で、8月18日のカージナルス戦では代打で起用されて安打を放ち、得点もマークした。打率2割5分4厘、5本塁打、9打点と攻撃面でも戦力となる働き。投打に強烈なインパクトを残している左腕に対して、ナ・リーグ最優秀選手の声も出ている。

 これまでにも、2001年にロッキーズで7本塁打を放ったマイク・ハンプトン投手や通算24本塁打のカルロス・ザンブラーノ(元カブス)投手らの打撃が注目されることはあったが、久しぶりに「強打の投手」出現を予感させる。

 2009年にデビューしたバムガーナーがメジャー初本塁打をマークしたのは2012年。昨季は4本塁打を放った。ここ2年間でアーチを量産しており、通算本塁打を11本に伸ばしている。

 投手の通算本塁打数(投手として出場した試合で)では、1930年代にインディアンスなどで活躍したウェス・フェレルの38本が最多。元投手としても知られる伝説のホームラン王、ベーブ・ルースは714本塁打を放ったが、投手としては14本で、26歳と若いバムガーナーが抜く日も近そうだ。ちなみに、往年の名投手サイ・ヤングは18本塁打を記録し、打者としても高い能力を示していたようだ。

 198センチ、107キロの「右打者」の魅力は、主砲ポージー顔負けの豪快なスイングにある。投手でありながらチームトップの長打率は5割を超え、9打点。(数字は25日時点)。昨季も15打点を挙げており、代打で起用されるのもうなずけるほどセンスの良さを感じさせる。

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