ベーブ・ルース超えも近い!? メジャーの二刀流に熱い視線

イチローも絶賛した左腕

 2012年にメジャー初アーチを献上した際に捕手を務めていたアストロズのジェイソン・カストロが「運動能力が非常に高く、野手に負けないセンスがある。彼やグリンキー(ドジャース)が打席に立つときは、味方投手に9人目の打者に対する気持ちで臨むようにアドバイスしている」と警戒心を抱くように、相手バッテリーにとってイージーアウトな存在でないことは明らかだ。

 今季前半の公式レプリカ・ユニホームの売り上げランキングで1位に輝くなどファンの人気も急上昇。そういえば、マーリンズのイチロー外野手が昨オフ、MLBTVネットワークのインタビューでバムガーナーのことを絶賛していたことを思い出す。

「(ワールドシリーズでの)マウンドでの落ち着きぶりに驚いた」

 元ヤンキースの主将デレク・ジーターら超一流選手にしかない独特の雰囲気を感じとったようだった。41歳になっても強肩を維持するイチローもメジャーのマウンドに立つことに意欲を示しており、「二刀流」実現が期待される選手の一人だ。投打でファンを魅了することを目指すレジェンドだからこそ、バムガーナーの持つスター性に気づいていたのかもしれない。

 日本プロ野球では大谷翔平の投手と打者兼任が脚光を浴びているが、メジャーの「二刀流」からも目が離せない。

【了】

伊武弘多●文 text by kouta Ibu

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