田中将大、2年連続2桁勝利なるか 10勝目の権利持って降板

5試合連続でQS、ダルらに続くデビューから2年連続2桁勝利目前

 ヤンキースの田中将大投手が28日(日本時間29日)、敵地ブレーブス戦で7回を5安打7奪三振3失点と力投し、10勝目(6敗)の権利を持って降板した。メジャー1年目の昨季は13勝(5敗)を挙げており、勝てば、2年連続2桁勝利に到達する。

 ヤンキースは初回、グレゴリアスの7号3ランなどで5点を先制。しかし、援護を受けた田中がピリッとしない。その裏、先頭のマーケーキスにライト前ヒットを浴びると、メイビンに四球を与え無死一、二塁。続くフリーマンにライト前にタイムリーヒットを許して失点。さらに一、三塁からスウィッシャーの犠牲フライで2失点目を喫した。

 その後、ガルシアにもスライダーをレフト前に運ばれたが、2死一、三塁からベタンコートが放った大飛球をセンターのエルズベリーが好捕。どうにかピンチを脱した。

 交流戦のため、田中は2回先頭で打席に立ち、セカンドゴロ。しかしヤンキースは2死となってから猛攻を見せ、ヒット3本と3四球で4点を加点。さらに2死満塁となった場面で田中が打席に立ったが、空振り三振に倒れた。

 田中は2回、A・シモンズ、デトウィラー、マーケーキスと見逃し三振に仕留めたものの、3回1死走者なしからフリーマンに初球を強打され、バックスクリーンへ15号ソロを浴びる。これが今季20本目の被弾。

 それでも、続くスウィッシャーをファーストゴロ、ガルシアをショートゴロに打ち取ると徐々にペースをつかみ、4回、5回、6回と三者凡退に切り抜けた。7回は2死走者なしからシモンズに左中間に二塁打を許したが、代打のボーンを見逃し三振に仕留めた。

 田中は7回を投げ終えたところでちょうど100球となり降板。立ち上がりは不安定な投球だったものの、その後は立ち直って5試合連続でクオリティー・スタート(6回以上を自責3以内)。打席には4度立ち、3打数無安打1四球だった。

 10勝目の権利を持って降板した田中。野茂英雄(ドジャース)、松坂大輔(レッドソックス)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)に続くデビューから2年連続2桁勝利も目前に迫っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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