Dバックスが日本人獲得を熱望するワケ 「ノモのインパクトを覚えている」

「ノモさんはその当時、マイケル・ジョーダンよりも人気があった」

「現在、日本人選手は在籍していませんが、それでも日本の被災地復興などのチャリティでお役に立ちたいと考えているのです。特別な気持ちで、日本と向き合いたいと考えています。なぜなら、我々には日本とこの国の人々とこの国の野球に対する敬意があるのです。

 私はかつてドジャースで広報部長でした。ヒデオ・ノモさんの仕事の関係で、初めて日本に来ました。会見にもいつも同席していましたね。今でもノモさんとも仲良くしています。今でも連絡を取っていますよ。今回は日程的に入れ違いで会うことができませんでした。でも、ノモさんに選手の情報をもらうということはありません。友情という部分でのお付き合いです。しばらく会っていないので、久しぶりに会いたいのですが」

 独特なトルネード投法でMLBを席巻した野茂英雄氏との交流が、日本への愛の源流に横たわっているという。ドジャースで1995~98年、2002~04年と2度に渡り活躍した野茂氏を、ホール球団社長は広報として支えていた。

「日本の最高のタレントを獲得したい。それが私の大きな夢なのです。私にはこれまでの歴史があります。ノモさんは特別ですね。私の生涯で一番のお気に入りの選手です。5日ごとにドジャースタジアムは満員になるのです。カメラのフラッシュがスタジアム中に瞬きます。メディアも彼を追いかけました。ものすごいパワーをもたらしたのです。

 1年目には新人王を獲得しました。どの町に行っても、誰もがノモさんを見たいとスタジアムにやってきます。私はヒデオ・ノモがLAの球団にもたらしたインパクトというものを未だに覚えています。彼が先発する試合は朝8時からストリートが盛り上がる。ノモさんはその当時、マイケル・ジョーダンよりも人気があったのです。本当です。アメリカでは凄まじい人気でしたね。私はその熱気を是非とも再現したい。私にはその体験があるのです」

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