オリックス、なぜ今季低迷? 大型補強も実らず12球団最速でV完全消滅

2016年に向けた最重要課題は…

 そして主力の不振。6年連続3割を記録し、昨年の首位打者・糸井が開幕から2割前半の低打率。大補強の中心だった中島こそ最低限の仕事をこなしていたが、想像していた活躍にはほど遠かった。さらに肉離れ、腰痛で2度の抹消を余儀なくされた。4番候補のブランコも豪快なスイングは影を潜め、ケガの連続で1軍の舞台でほとんど仕事をすることはなかった。

 シーズン中にもケガ人が続出。小谷野、平野恵、坂口、T―岡田、西野、バリントン、ディクソン、佐藤達、平野佳ら主力たちがほぼ1か月に1度のペースで戦線離脱。レギュラーメンバー9人の中で唯一1軍に踏みとどまっているのは安達だけ。試合をこなすことで精一杯だったチームの結果は見ての通りだ。

 ケガ人の多さは偶然ではなく必然。理由を明白にし来季までに改善する余地は十分にあるだろう。今後のオリックスが抱える最重要課題は2016年に向けベストメンバーで挑める体制作りになるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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