通算安打に通算単打……イチローが上がる“記録の階段”に米メディア感嘆

メジャー252度目の猛打賞、「41歳とは思えぬ力強いスイング」

 12日(日本時間13日)の本拠地ナショナルズ戦で3安打したマーリンズのイチロー外野手に地元メディアから称賛の声が上がっている。

 この日は「7番・ライト」で先発出場。4打数3安打で今季3度目、メジャー通算252度目の“猛打賞”とし、メジャー歴代35位タイとなる通算2930安打に到達した。チームも2-0と勝利し、4連勝を飾った。

 イチローは3回、相手先発ロアークのストレートをライト前に運び、18打席ぶりのヒットを放つと、4回2死一、二塁ではピッチャー強襲の内野安打。6回には1死走者なしから3番手右腕ロスから痛烈なレフト前ヒットを放った。

 イチローは第1打席のヒットでメジャー歴代単独37位となり、3打席目のヒットではジェイク・ベックリー、ロジャース・ホーンスビーに並ぶメジャー歴代35位タイに浮上。また、この日の3安打でメジャー通算単打が2385安打となり、殿堂入り選手のトリス・スピーカーを抜き、歴代9位となった。

 この日、3方向に打ち分けたイチローの打球について、試合を中継した地元テレビ局「FOXフロリダ」の解説者は「球場全体に打ち返すイチロー! ライト、センター、レフト、これでイチロー、本日3打数3安打です」と称賛し、積み上げる記録について「彼が上がっている“記録の階段”のリストですが、殿堂入りを果たしているまさに錚々(そうそう)たる面々の名前で埋め尽くされてます」と感嘆。また、敵地テレビ局「MASNスポーツ」の実況も「41歳とは思えぬ力強いスイングです」と興奮気味に伝えている。

 金字塔のメジャー3000本安打まで残り70本、ピート・ローズの歴代最多4256安打までは日米通算で残り48本。また、日本記録となる22年連続100安打までは残り14本と迫っているイチロー。今季は残り20試合。今月4日以降は無安打の試合が続いていたが、この日の3安打で再び上昇気流に乗れるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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