巨人寺内、プロ初サヨナラ打! 阪神倒し首位ヤクルトのM点灯阻止

阪神は首位と4ゲーム差に…、8回から守護神投入も最終回力尽きる

 巨人は23日、東京ドームで迎えた阪神戦に3-2で勝利した。先発のポレダが7回1失点の好投を見せると、同点の7回に高橋由が勝ち越しのタイムリー。9回に守護神澤村が追いつかれたが、その裏に途中出場の寺内が自身プロ初のサヨナラヒットを放った。この日首位ヤクルトが勝利しており、巨人が負ければマジックが点灯する一戦だったが、接戦をものにして2ゲーム差に踏みとどまった。

 先制したのは巨人。初回1死から、片岡が阪神メッセンジャーからレフトスタンドへ10号ソロ。自身、西武時代の2010年以来5年ぶりに2桁本塁打とする一発で、1点を先制した。

 しかし、先発のポレダは3回。2死から鳥谷に左中間への二塁打、大和に死球を与えると、鳥谷の三盗で一、三塁のピンチを招く。ここで福留にライト前へタイムリーを浴び、同点に追いつかれてしまう。

 試合はそのまま両投手が好投し、終盤へ。均衡が破れたのは7回。巨人は先頭の代打・亀井がレフト線への二塁打で出ると、1死三塁とし代打・高橋由が前進守備の一二塁間を破るタイムリーヒット。しぶとい一打でチームに勝ち越し点をもたらした。

 8回からはマシソン、9回は澤村とつなぎ逃げ切りを図った巨人。勝利目前まで来たが、澤村が先頭の今成にライトフェンス直撃の二塁打を浴びるなど1死三塁にされると、代打・関本にライト前への同点タイムリーを打たれ、2-2。土壇場でまたも試合は振り出しに戻った。

 追いつかれた巨人は9回、先頭亀井が前のイニングから登板していた呉昇桓からライト前ヒットを放つ。加藤のバントで1死二塁とすると、代走で途中出場していた寺内がセンターへのサヨナラヒット。伏兵の劇的な一打で勝利を掴んだ。

 この日負ければヤクルトにマジック「6」が点灯する試合だったが、接戦を制し2ゲーム差を死守。寺内にとってプロ入り初のサヨナラヒットがチームにとって大きな1勝をもたらした。

 メッセンジャーが7回2失点と好投しながら、打線が援護できず敗れた阪神。1点を追う8回から守護神・呉昇桓を投入するなど勝利への執念を見せたが、競り負けた。これで首位と4ゲーム差。10年ぶりの優勝に向けて負けられない戦いが続いていたが、2位巨人に連敗し、いよいよ厳しい状況に追い込まれた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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