日本人選手“受難の年”を表す現象? 21年ぶりに「規定到達」ゼロの可能性

次回登板回避で田中も規定投球回到達に暗雲、その他の日本人選手も…

 ヤンキースの田中将大投手が右太もも裏を痛め、23日(日本時間24日)のブルージェイズ戦の先発を回避することが決まった。幸いにも軽症で、ジョー・ジラルディ監督は「1度の回避になることを願う」と言及。地区制覇を逃した場合、一発勝負のワイルドカードゲームで先発を任される可能性が高い。

 そうなれば、レギュラーシーズンの登板はあと1試合になるとの見方が強い。序盤にも右手首の故障で離脱した田中は現在、149イニングに登板しており、昨年に続いて規定投球回(162イニング)到達が微妙な状況となった。

 今季は、ダルビッシュ有(レンジャーズ)がトミー・ジョン手術を受けて開幕前に戦列を離れ、岩隈久志(マリナーズ)は右広背筋の炎症で長期離脱を経験。和田毅も故障が響いて登板数を伸ばせなかった。唯一、可能性を残している田中もレギュラーシーズン残り1試合のみの登板となれば、日本人投手で規定投球回に到達する選手はゼロとなる。

 また、打者でも昨年のワールドシリーズ王者に加入して序盤戦に鮮烈な活躍を見せていた青木宣親は6月に死球を受けて右足腓骨を骨折。さらに、復帰後は頭部に死球を受けて脳震とうに苦しみ、今季中の復帰は微妙な状況となっている。現時点で392打席で、メジャー4年目にして初めて規定打席(503打席)に届かない。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY