背水の広島が阪神撃破! エース前田がセ単独トップ14勝&逆転口火の二塁打

5回に32イニングぶり得点で逆転に成功、連敗4で止め、阪神とゲーム差2・5に

 広島のエース前田健太が26日の本拠地阪神戦で投打にわたる活躍を見せ、チームを2-1の勝利に導いた。8回を投げて4安打9奪三振1失点と好投し、リーグ単独トップの14勝目(8敗)をマーク。打っては1点を追う5回に逆転の口火となる二塁打を放った。クライマックスシリーズ(CS)出場に負けられない一戦で3位阪神に競り勝ち、ゲーム差を再び2・5に縮めた。

 前田は初回、2死二塁からゴメスにレフトへタイムリーヒットを浴び、先制点を献上。しかし尻上がりに調子を上げ、2回以降は得点を許さない。

 そして5回、ここまで31イニング無得点が続いていた広島がようやく反撃に出る。先頭の石原がセカンドゴロに倒れた直後、前田が相手先発岩田からレフトへ二塁打。続く丸が四球を選ぶと、2死となった後、新井がレフト前に弾き返して同点。この試合の前まで3試合連続完封負けを喫していたチームにとって、実に32イニングぶりの得点となった。

 エルドレッドも左翼フェンス直撃のタイムリーヒットで続き、この回一気に逆転に成功。

 自らのバットで逆転を演出した前田は6回以降、3イニング連続で三者凡退で仕留める圧巻のピッチング。9回は守護神・中崎が無失点で切り抜けて勝利した。

 4位の広島はこれで連敗を4で止めて、CS出場を争う3位阪神との差を2・5に縮めた。残り7試合で阪神との直接対決は27日を含み2試合。崖っぷちから逆転なるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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