広島黒田、日本で8年ぶり2ケタの10勝目 CS進出へ正念場で8回1失点の快投

メジャー時代から6年連続の2ケタ勝利、8回102球を投げきり4安打5奪三振

 広島の黒田博樹投手は28日、敵地でのDeNA戦に先発し、8回4安打1失点の好投で10勝目(8敗)を挙げた。初回に1失点を喫したものの、その後は快投。チームがCS進出へ正念場を迎えている中、自身2連敗中だったベテラン右腕が底力を見せた。2ケタ勝利は、日本球界では8年ぶり、メジャー時代から6年連続となった。広島は8-3で快勝した。

 初回、エルドレッドの犠飛で先制点をもらった黒田だったが、先頭の荒波に左中間への二塁打を許すと、1死三塁となってから梶谷にライトへのタイムリーを浴びて同点に追いつかれた。しかし、続く筒香を空振り三振に仕留めると、後藤は三ゴロ。逆転は許さなかった。

 40歳の右腕はここから快投。2~4回は3イニング連続の3者凡退とギアを上げる。5回には田中のソロが飛び出し、広島が勝ち越し。黒田はその裏、2死から倉本にレフトへのヒットを許し、久々の走者を出したが、続くピッチャーの砂田は遊ゴロに打ち取った。

 すると、広島打線は6回2死二、三塁で堂林が一塁内野安打。DeNA後藤がベースカバーに入った砂田に送ったボールが悪送球となり、2点が入る。さらに、続く田中がライトへのタイムリーツーベースを放ち、4点差となった。

 7回を3者凡退に抑えた黒田は、8回も続投。1死から倉本を内野安打で出すも、代打・下園はニゴロ。続く荒波も二ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 黒田はここで降板。広島は9回に丸の2ランなどで3点を加えると、9回は一岡が2失点に抑えて、8-3で快勝。黒田は8回102球、4安打1失点5奪三振無死球の快投で10勝目。8年ぶりに日本球界に復帰した40歳が2ケタ勝利に到達し、広島は3年連続CS進出へ望みをつないだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY