日本ハム木佐貫、涙の引退セレモニー 3度宙を舞い、会場は「木佐貫コール」

恩師からは「真面目すぎる」の評、木佐貫「立ち台からの景色を今でも鮮明に覚えている」

 今季限りで現役引退する日本ハム・木佐貫洋投手の引退セレモニーが、30日のロッテ戦(札幌ドーム)後に行われた。

 巨人時代の03年に10勝7敗で新人王に輝き、オリックス、日本ハムで通算62勝を挙げた。セレモニーでは各球団で躍動する木佐貫の姿が伝えれ、巨人1年目で鹿取義隆氏から「すべてが真面目にやりすぎる男。球筋もきれいで真面目」、オリックス時代の監督だった岡田彰布氏からは「真面目すぎるんよ」とメッセージが伝えられた。

 同じ鹿児島出身の飯山や巨人で同期入団だった矢野、2人のまな娘から花束を渡され、目を真っ赤にした木佐貫。「ここ札幌ドームでの1番の思い出は一昨年の巨人戦で先発し、お立ち台に立てた試合です。これでファイターズの一員になれた、ホッとした気持ちとお立ち台からの景色を今でも鮮明に覚えています。私は本日をもって、選手を引退しますが、ファイターズの試合はまだまだ続きます。明日の札幌ドーム最終戦、CS第1ステージ、そして日本シリーズ。札幌ドームにたくさんの方が来てくれると、やはり選手は力が湧きます。その温かく力強い声援で、これからもファイターズの応援をよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました」と、あいさつした。

 チームメートの手で3度胴上げされた。温かい拍手に包まれ、スタンドには「木佐貫コール」が鳴り響いた。最後は首脳陣、選手、チームスタッフとガッチリ握手を交わし、札幌ドームを後にした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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