田中将大、黒星消えるも5回4失点 ヤ軍の球団通算1万勝とPO進出決められず
メジャー2年目は12勝で終えワイルドカードゲーム先発へも不安、ヤ軍は3連敗
右太もも裏の張りで離脱していたヤンキースの田中将大投手は9月30日(日本時間1日)、本拠地でのレッドソックス戦で復帰したものの、5回5安打4失点の乱調で勝敗はつかなかった。初回に先制3ランを浴びたことが響き、レギュラーシーズン最終登板で昨季に並ぶ13勝目はならず。ヤンキースは延長11回の熱戦の末に5-6で敗れ、3連敗で球団通算1万勝とプレーオフ(PO)進出決定はお預けとなった。
ア・リーグ東地区はブルージェイズの地区優勝が決まり、田中は一発勝負となる6日(同7日)のワイルドカードゲームに先発することが確実視されている。
田中は初回、2死一、二塁からショウに甘く入ったスプリットを捉えられ、ライトへの先制3ランを浴びた。ホルトにもツーベースを浴びたが、後続は断って追加点は阻止。この回だけで36球を要した。
2回は3者凡退に抑えると、その裏にはヤンキース打線がレフスナイダーのタイムリーで1点を返す。しかし、田中は4回、1死三塁からオルティスに低めへのツーシームをセンター前に運ばれて4失点目。この回も23球を投げた。
4回以降は立ち直り、2イニング連続で3者凡退。オルティスにタイムリーを浴びてから8人連続で打者を打ち取ったが、球数は95球に達し、5回限りで降板した。
その裏、ヤンキース打線は3点を奪って同点に追いつき、田中の黒星は消えた。さらに、6回にはAロッドの勝ち越しソロが飛び出したものの、7回にベタンセスが同点ソロを被弾した。
その後は両チーム無得点で試合が進み、ヤンキースは延長11回に5番手のベイリーが1死一、三塁とピンチを招く。ここでマレーロにタイムリーを浴びると、6番手シュリーブはスクイズで追加点を奪われ、ベッツには2ランを浴びて、この回に一挙4点を失った。
ヤンキースは5-9で敗れてレッドソックスに3連敗となり、ア・リーグ最速での球団通算1万勝はお預け。エンゼルスとツインズが敗れたため、勝てばワイルドカードゲーム進出となるところだったが、決められなかった。
田中は黒星こそつかなかったものの、レギュラーシーズン最終登板で昨季に並ぶ13勝目はならず。この日は95球でストライクは56球。チームを勝利に導くこともできずに、メジャー2年目は12勝7敗、防御率3.51の成績で終えた。確実視されるワイルドカードゲームの登板に向けても、不安の残る内容となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count