岩隈久志のマ軍残留は「確信なし」 シーズン後にFAも、去就の明言避ける

4年間での防御率は「リーグ4位」、FA市場では主役に?

 新GMに就任したジェリー・ディポト氏は、岩隈の契約延長を最優先事項としている。記事によると、ロイド・マクレンドン監督も「健康な時は素晴らしい。去年、彼は15勝を挙げた。彼は2年前にサイ・ヤング賞候補だった。彼はメジャーで2、3年とても堅実な存在であり続けた。彼は自分の能力を理解しているし、いかに試合で勝つか熟知している」と絶賛したという。

 一方で、指揮官は「1年間、クマを投げさせるようにすることが我々の挑戦だった。年間32、33試合投げられるような健康状態を保つ必要があった」とも言及。これがチームとしても重要なテーマだったとしている。

 岩隈自身も前半戦の離脱を悔やんでいる。記事によると、「前半戦多くの試合を欠場した。怪我を悔やんでいます。でも、それについてはどうしようもないこと。前に進むしかない。後半はチームに貢献できたと思っています。今日は勝てなかったけれど、後半立て直してチームを助けられたと思う」と話したという。

 メジャー移籍後の岩隈の通算防御率は、4年間で3.17。この間、ア・リーグで500イニング以上投げたア・リーグの投手では4位の成績だと記事では紹介している。ブルージェイズの左腕デビッド・プライスの2.90、同僚の「キング」ことフェリックス・ヘルナンデスの2.91、ホワイトソックスの変則左腕クリス・セースの2.97に次ぐ、優秀な数字だという。

 抜群の制球力と切れ味鋭いスプリットで圧巻のピッチングを見せる岩隈は、今オフのFA市場で主役となるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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