楽天小山が引退登板 球団創設時からの功労者右腕はベンチで号泣

9回無死に登板し、高濱に二塁打浴びる

 楽天の小山伸一郎投手が6日、本拠地でのロッテ戦に引退登板した。

 3-3同点の9回無死。ロッテの高濱を打席に迎え、初球は外角への132キロ直球で1ストライク。そして、迎えた2球目、真ん中付近の直球を捉えられると、打球は右中間を深々と破り、ワンバウンドでスタンドへ飛びこむエンタイトルツーベースとなった。

 打者一人と対戦し、降板した37歳。マウンドに深く一礼すると、ベンチへ戻り号泣。しばらく目にタオルを当て、顔を上げることができなかった。

 19年間で480登板のタフネス右腕は、楽天創設の2005年に無償トレードで中日から東北の地にやってきた。それ以降、救援陣のリーダー的存在としてブルペンの中心を担い、投手陣の精神的支柱として田中将大(ヤンキース)らから慕われた。

 しかし、昨季は10試合の登板に留まると、今季はこの日が初登板だった。球団屈指の功労者は、最終戦で今季初登板を果たし、現役生活最後の投球を終えた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY