楽天唯一の創設メンバー投手・小山が現役生活に別れ 「最初は何もなく衝撃」

家族の前で号泣した37歳、「この夢の続きは2人の息子に託したい」

「最後になりますが今日三重から来てくれている家族に……」

 挨拶の最後、家族について話そうとする際には声を詰まらせ、顔を塞ぐようにして必死に涙をこらえた。しかし、その涙は抑えられることはなく、流れ続けた。

「お父さん、お母さん、こんなに強い体に産んでくれてありがとうございました! あと妻にも、こんなわがままでダメな夫でしたけど、毎日元気で送り出してくれてありがとう」

 涙で声を震わせながら感謝を述べた37歳。「この夢の続きは2人の息子に託したいと思います。本当に19年間ありがとうございました。センキュー!!!」

 震える声を誤魔化すかのように、最後は絶叫して締めくくった球団創設時からの功労者右腕。投手では唯一の創設メンバーがユニホームを脱ぐこととなったが、その思いは来季もプレーを続けるチームメイト、東北のファンにしっかりと伝わったはずだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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