マ軍が偉業達成を後押し―来季はイチローの安打を本拠でカウントダウン?

「3000安打達成の瞬間をたくさんのマイアミの人々は見たいと願っている」

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マーリンズ番記者を12年間勤めているジョー・フリサロ氏【写真:編集部】

 2度のワールドシリーズ優勝を誇るマーリンズだが、「ファイヤーセール」と呼ばれる主力の大量放出を繰り返し、レジェンドと呼べるベテランは存在しなかった。今季、背番号51は打席に立つたびに「イチローコール」が巻き起こるほどの人気を誇ったが、米国野球殿堂入り確実な選手の大記録を紹介することは、フランチャイズにとって特別なイベントになる。

 今季、一度も故障がなかった鉄人はチーム最多の153試合に出場。91安打、打率2割2分9厘とキャリア最低の数字に終わったものの、8月は好調だった。足も肩も健在だ。

 マーリンズのデビッド・サムソン球団社長は契約延長時、3000本安打について以下のように語っていた。

「イチローと同じ気持ちです。彼は3000本のためにメジャーでプレーをしているわけではない。文字通り野球への愛情で彼は現役を続けているのです。我々にとっては彼がヒットを打っている限り、特別なことは何もない。

 だが、彼が達成したら祝福するかといえば、もちろんです。これはヒストリーです。ディー・ゴードンがジャッキー・ロビンソン以来、リーグで初めて首位打者と盗塁王に輝いた選手になった時に祝福したように、イチローを祝福することは名誉です」

 イチローの偉業は、メジャー史に刻まれる「ヒストリー」と認めていた。

「今年のように試合に出られるのか、打席に入ることができるのか、という来季に関するテーマもある。それでも、3000本安打という魔法の数字をイチローがマーリンズの一員として達成する瞬間を、たくさんのマイアミの人々は見たいと願っているのです」

 フリサロ氏はこうも語った。マーリンズは、イチローが偉業に達成する歴史的瞬間を盛大に祝うことになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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