田中将大には厳しい未来が待ち受ける? 米医師が警鐘、米高級紙が報じる
ハウスマン医師「靱帯が弛緩しているなら骨棘障害はまた起きるだろう」
骨棘とは関節部分の骨の先端部分が摩擦などで磨耗し、トゲ状に変化すること。痛みを生む原因になりうる。田中は靱帯損傷後、自身の腱を移植し、靱帯を再建するトミー・ジョン手術を選択しなかった。医師の判断により、保存療法を選択し、2か月半のリハビリを経て復帰。その際、靱帯の傷自体は修復しないともされていた。
記事では「田中は靱帯部分断裂を抱えながらもピッチングできることを証明したが、靱帯損傷は肘の不安定さを引き起こす。それが骨棘障害やすでに存在していた問題を悪化させた」と分析している。靱帯が緩むことで、関節内の締め付けが緩和され、骨と骨にこれまで以上の摩擦や衝撃が加わり、骨棘化が進むという。
骨棘や遊離軟骨の除去はクリーンナップと呼ばれており、キャリアを左右されるような大手術という捉え方はされないが、田中が肘に爆弾を抱えている限り、再発の可能性は高いという。記事は「これが26歳の田中にとって最後の肘のクリーンナップの手術にならない可能性を意味する」とレポート。
靱帯損傷を抱えながらの投球はさらなる骨棘障害を引き起こすとされており、記事の中でハウスマン医師は「もしも、彼の靱帯が弛緩しているのなら、そうだね。骨棘障害はまた起きるだろう。関節の弛緩具合にもよる。最終的には再建が必要となるかもしれない。何回かは内視鏡で除去することもできるけど、数か月ごとにできる手術ではない」とコメント。アメリカの肘の権威は田中の未来を案じているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count