DeNAはラミレス体制へ、実績ある選手が戦力外&伸び悩む若手にも見切り

ファーム打率3割&7HRのベテランも戦力外

◯多村仁志(戦力外)

プロ21年目。通算1342試合に出場。打率2割8分1厘、195本塁打、643打点。今季は4試合の出場で7打数1安打。

 古巣復帰の2013年は12本の本塁打を放つなど活躍。5月10日の巨人戦で7点差を跳ね返しての、最終回逆転サヨナラスリーラン本塁打は記憶に新しい。今季ファームでは71試合で打率3割1分9厘、7本塁打と結果を残しながらも、1軍の出場機会は少なくチームを去ることになった。38歳だが、成績自体に過剰な衰えは感じられない。代打の切り札として獲得に乗り出す球団もありそうだ。

 期待に応えられなかった若手、ベテラン投手が去る分、先発では山口俊、三嶋一輝、高崎健太郎ら一皮剥け切れない投手たちに奮起が期待される。今年頭角を現した砂田毅樹、石田健大らの飛躍にも注目だ。

 リリーフでは新人の山崎康晃が不動のストッパーで活躍した一方、守護神につなぐセットアッパーの厚みに課題が残る。外国人のエレラが残留するが、国吉佑樹や平田真吾らの速球と落ちる球を持つ右腕、さらに田中健次朗、福地元春らの左腕投手の1年間通しての安定した活躍にも期待したい。

 野手は捕手を含め二遊間、中堅というセンターラインが固定できなかった。こうした弱点を今オフどのように補っていくかにも注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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