マイコラス成功の要因はどこにあったのか? 助っ人の1年目を振り返る

シーズン序盤に原前監督からかけられた言葉

 外国人投手ならば、誰もが来日1年目のピッチングには苦労する。言葉や文化の違いに戸惑い、日本特有の調整方法に嫌悪感を示すことも多い。しかし、マイコラスは原前監督や投手コーチの言葉に耳を傾けた。発言や行動は奇抜なことも多かったが、球場内で見せる練習する姿はとても真面目だった。

 調子の上がらない4月中旬。ブルペン投球を見ていた原監督は「どうも違う。マイコラスはマイコラスで良いんだぞ」と声をかけた。

 2人の間にしかわからない感覚だったのだろう。マイコラスは「どこかで監督に良いところを見せようとする自分がいた。日本で成績を出せない焦りがあったのかもしれない。あの言葉で何か救われた気持ちになった」と見栄を張るのをやめた。

 日本語も覚えることにこしたことはないが、ストレスになるくらいならやめようと、開き直った。自然体にすると不思議と勝ち始めた。

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