V逸の阪神は金本政権へ 「JFK」へ繋ぐ右腕が引退&15年目左腕は3度目解雇

救援3選手が高齢化、期待される若手のアピール

○藤原正典(戦力外)
入団6年目。通算58試合に登板し、1勝0敗4ホールド、防御率3・12。

 2009年のドラフト2位で入団すると、ルーキーイヤーから24試合に登板し、初勝利も挙げた。2013年も10試合で防御率1・32だったが、ここ2年間1軍登板はなし。今季はファームで23試合で2勝0敗、防御率3・98だった。

○玉置隆(戦力外)
入団11年目。通算20試合に登板し、0勝0敗2ホールド、防御率1・95。

 2004年のドラフト9位で入団。2006年にプロ初登板を果たしたが、全てのシーズンで1桁台の登板に留まった。今季はファームで34試合に登板し3勝3敗6セーブ、防御率3・93だった。

 かつてのリリーフの柱たちと契約を更新せず、有望株と期待されたかつてのドラフト2位左腕にも戦力外通告を行った。

 今季は2年連続最多セーブを挙げた呉昇桓が抑えとして君臨したが、去就は不透明。さらに今年61試合に登板し33ホールド、2年連続で最優秀中継ぎに輝いたセットアッパー・福原忍も今年12月で39歳を迎える。50登板15ホールドの安藤優也も来季38歳。来季はこの3選手で平均37歳と、高齢化は著しい。現在は藤川の補強の可能性も報じられている。

 ドラフトでは1位で高山俊(明治大)、2位で坂本誠志郎(明治大)と野手の有望株を獲得。6位も板山祐太郎(亜細亜大)と野手を指名したが、3位以降は竹安大知(熊本ゴールデンラークス)、望月惇志(横浜創学館高)、青柳晃洋(帝京大)ら右腕3投手を指名した。

 ベテラン投手陣が元気とは言え、新加入選手含め、徐々に世代交代が急務なブルペン事情。自主トレ期間、春季キャンプにかけて、若手のアピールにも期待したいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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