失意の広島からは生え抜きベテランが引退&退団 元主砲は新天地を求める

怪我からの再起を果たした、かつてのドラ1大型左腕も戦力外に

○篠田純平(戦力外)
プロ8年目。通算99試合に登板。20勝26敗5ホールド、防御率4.24。

 2007年の大学・社会人ドラフトで長谷部(楽天)の外れ1位として競合の末、広島に入団。1年目は主に先発として3勝を挙げ、3年目には先発・中継ぎの併用で6勝。本格派としての成長を期待させるその投球同様に、登板時にかけるゴーグルも代名詞の一つとなっていた。だが、2012年の左膝半月板手術後は不調に苦しみ、今季は1軍での登板はなし。自身のブログでは現役生活に別れを告げるメッセージを掲載している。

○河内貴哉(戦力外)
プロ16年目。通算166試合に登板。16勝28敗23ホールド、防御率5.06。

 1999年のドラフトで3球団競合の末、広島に入団。1年目には巨人戦でプロ初勝利を挙げる。2006年以降はサイドスローにフォームを改造。2008年の左肩関節唇及び腱板部の修復手術による長いリハビリのため、一時は育成選手としての契約になるが、2012年には実に8年ぶりの1軍白星を挙げた。本格派として期待されながら、苦しい怪我とリハビリを乗り越えてモデルチェンジを果たし、多くの広島ファンから愛された。

 投手陣の要である黒田博樹や前田健太の去就など不透明な部分もあるが、来季以降も伸びしろを感じさせる才能ある選手たちが揃っていることは間違いない。緒方監督体制2年目で迎える来シーズン、広島の巻き返しが注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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