侍J小久保監督、17年WBC優勝へ不屈闘志 進退伺は「私からはしてない」

大会総括会見で「悔しい思いでいっぱい」、2017年WBCで「世界一獲りに再びチャレンジ」

 世界野球「プレミア12」を3位で終えた侍ジャパン日本代表の小久保裕紀監督(44)が22日、2017年に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一奪取に強い意気込みを見せた。この日は都内で記者会見に臨み、大会を総括。「世界一を獲りに再びチャレンジする」と力を込めた。

 今大会、日本は開幕戦の韓国戦で白星スタートを飾り、1次ラウンドを5戦全勝で突破。中田(日本ハム)、筒香(DeNA)らを中心に打線を牽引し、投手陣も大谷(日本ハム)らが好投を見せた。しかし、準決勝の韓国戦で8回まで3-0とリードしながら、最終回に救援陣が崩れて4失点。7回1安打11奪三振無失点と圧倒した大谷の力投も報われず、逆転負けで散った。最後まで救援陣を整備できず、「勝利の方程式」を確立できなかったことが響いた。

 試合後、「継投ミス」と自ら認めた小久保監督はこの日、ベンチでどのように意思決定が行われていたかについて「9回は則本でいこうと決めてました。松井と増井が用意していたので、ノーアウト満塁になった時点で(相手打者が)左になった時に『2人できています』と鹿取コーチから言われたので『じゃあ、松井で行きましょう』と決めました」と説明した。

 8回から“回またぎ”で登板した則本は連打を浴び、ピンチを招いて降板。試合後はショックを隠しきれなかったが、「昨日(21日)の帰り際に『普段と違うポジションで投げさせて申し訳なかったな』という話はしました」と、楽天では先発を務める右腕に謝罪したことも明かした。

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