渡米4年で高めた評価、元中日チェンはどこへ―新天地では5年98億円の予想も

移籍候補に17球団も…QO拒否影響か足かせに

 一方で短所として投球回の少なさを指摘。過去2年間の投球回(14年185回2/3、15年191回1/3)が60試合以上先発した46投手中28番目というデータを紹介している。救援陣の負担を軽減する上でも懸念材料と考えられているようだ。

 またクオリファイング・オファー(QO)を拒否したチェンを獲得するチームは、来季のドラフト最上位指名権を失うことになるため、この点もマイナス材料に。特集ではFA市場のジョニー・クエト(ロイヤルズFA)、スコット・カズミアー(アストロズFA)、また今オフにメジャー移籍に踏み切る可能性がある前田健太(広島)の獲得と比較した際に、足かせとなると指摘している。

 チェンの獲得が考えられるチームとしては、ヤンキース、マーリンズ、ジャイアンツ、レンジャーズ、レッドソックスなど17チームを挙げているが、ドラフト指名権を失うことのリスクで実際にオファーを出すチーム数は減るとの見方も。FA市場ではサマージャやリーク、前田と同等に“2番手グループ”として位置づけられる一方、このグループではチェンがベストの選択肢とされている。

 条件面として5年総額8000万ドル(約98億円)規模と予想されているチェン。日本球界からMLBへと羽ばたいた30歳は果たして今オフに大型契約を獲得するのか、注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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