セパで輝き放った前田、ジョンソン、大谷の3投手 今季の得意&不得意打者は?

投手3冠に輝いた大谷が最も苦手にした打者は?

 2015年のプロ野球における投手部門で一際輝きを放った日本ハムの大谷翔平。二刀流を続けながらパ・リーグで最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠を達成し、侍ジャパンでも韓国相手に2試合で計13イニングを投げ、21奪三振、無失点と圧倒的な投球を見せた。

 一方、セ・リーグでは広島の2投手、エース前田健太と来日1年目のクリス・ジョンソンの好投が光った。前田は15勝(8敗)で最多勝をマークし、5年ぶり2度目の沢村賞も受賞。ジョンソンは来日初登板から“準完全試合”と華々しいスタートを切り、最優秀防御率(1.85)のタイトルを獲得。前田は今オフ、ポスティングを利用してメジャー移籍を目指し、ジョンソンは来季も広島に残留することで合意に達している。

 勝利数、防御率でセパの頂点に立った3投手は今季、好成績を残す中でどのような打者を苦手としたのか。同一リーグ内の打者別対戦成績で、得意とした打者、苦手とした打者を見てみたい(※対戦成績で10打数以上の打者のみ)。

 大谷が今季、最も得意としたのはロッテのデスパイネだった。キューバ人助っ人は大谷に対して11打数で無安打、1度も出塁できなかった。21歳の右腕はオリックスの糸井、西武のメヒアに対しても圧倒的な成績を残しており、糸井は10打数1安打、打率.100、メヒアも1本塁打を放っているものの16打数2安打、打率.100と抑え込まれている。

 一方、今季の大谷を最も打ったのは西武の栗山だった。17打数で6安打、打率.353、出塁率.450と高い数字を残している。続いてソフトバンクの松田も12打数4安打、1本塁打で打率.333をマーク。また、中村剛也(西武)は17打数3安打で打率.176と抑えられたものの、3安打のうち2本が本塁打。大谷から複数の本塁打を放った唯一の打者となった。

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