今オフは球史に残る大減俸続出、NPB史上トップ3の減額に2選手

杉内4億5000万円減、岩瀬2億5000万円減

 巨人の杉内俊哉投手が10日、契約更改に臨み、4億5000万円減となる5000万円でサインした。

 杉内はソフトバンクから移籍した2012年から3年連続でチームの優勝に貢献。2012年には楽天戦でノーヒットノーランを達成するなど、12勝4敗と好成績を収めた。同年は172奪三振で自身3度目の最多奪三振のタイトルも獲得。13年は11勝、14年は10勝と移籍以降3年連続で2桁勝利を挙げた。

 今年も開幕から無傷の3連勝をマークするなど5月までは5勝1敗と勝ち星を積み上げたが、その後は下降線をたどり、7月21日の阪神戦後に股関節の痛みで選手登録を抹消。以降、復帰できず、6勝6敗、防御率3.95に終わった。

 今季は4年契約の最終年。来季は大減俸を飲むことになった左腕。その額は2012年オフの小笠原道大(当時巨人)の3億6000万円ダウン(7000万円でサイン)を上回り、NPB史上最大となった。

 今オフは中日の岩瀬仁紀投手も3億円から2億5000万円ダウンとなる5000万円でサインしており、これも史上3番目となる減額。41歳の守護神は今季負傷に苦しみ、1999年の入団以来、プロ17年目にして初めて1軍登板なしに終わっている。巨人の阿部慎之助内野手も1億8400万円ダウンの3億2600万円でサインしており、今年は球史に残る減額が続いている。※金額は推定、データはスタッツ・ジャパン提供。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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