藤浪に期待!? 3年連続CS進出の阪神、ここまで契約更改で大幅アップはなし

狩野は156%アップ、来季は「代打の神様」に!?

◯高宮和也投手 3000万円(1500万円アップ)

 呉昇桓(63試合)、福原(61試合)に続くチーム3位の52試合(自己最多)に登板。主に左のワンポイントとして、2勝0敗8ホールド、防御率3.03の成績でブルペンを支えた。倍増の3000万円でサイン。来季は中日からFAで加入した高橋も加わり、高宮にとっては強力な援軍かつライバルとなりそうだ。

◯狩野恵輔外野手 2300万円(1400万円アップ)

 2012年シーズン終了後には怪我の影響で育成契約となった男も、今季は主に代打として打率2割7分4厘、3本塁打、13打点をマーク。156%アップの2300万円でサインした。2009年には正捕手を務め、年俸4000万円まで上がっていたが、昨年は800万円まで落ち込んでいただけに、復活への大きな一歩となった。関本が今季限りで引退し、来季は「代打の神様」の継承に期待がかかる。

 この他には、中継ぎとしてブレークの兆しを見せた歳内宏明投手が500万円アップの1600万円、後半戦に貴重な働きで貢献した今成亮太内野手が400万円アップの4000万円、スケールの大きさを感じさせたルーキーの江越大賀外野手が600万円アップの1600万円で更改した。一方で、正捕手候補と期待された梅野隆太郎は56試合の出場に終わり、300万円ダウンの1500万円となった。

 高卒1年目から3年連続2桁勝利となる14勝(7敗)を挙げた藤浪は、今季の8500万円から大幅アップが確実で、1億5000万円を超えるとの報道も出ている。金本新監督が就任した来季は、勢いのある若手がレギュラーに抜擢される可能性も十分。来季の契約更改では、驚くような大幅アップや、逆に出場機会を失ったベテランの大幅ダウンが出るかもしれない。

※金額は推定。データはスタッツ・ジャパン提供。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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