ロッテは20代の選手がチームの中心に 契約更改でも大幅アップが続出

ブルペン支える西野、大谷はいずれも大幅アップ

 レギュラーシーズン終盤戦の西武との激しいデッドヒートを制し、クライマックス・シリーズ(CS)にも進出したロッテ。惜しくもソフトバンクの壁を越えることはできなかったものの、個人成績を見渡せば、若手が存在感を示した1年でもあった。

 ここ数年で世代交代が進み、20代の選手が投打の中心に据えられるケースが多くなってきたことも特徴の一つと言えるだろう。今オフの契約更改では、投手陣を中心として、今後チームの核となるであろう中心選手たちが、大幅年俸アップの傾向となっている。

○西野勇士投手 1億円(4000万円アップ)

 2008年の育成ドラフト5巡目指名で入団後、着実にステップアップし先発として頭角を表した。過去2年はクローザーに定着し、2年連続で30セーブ、防御率1点台を記録。今季は54イニングで被本塁打1本という素晴らしい成績を残し、パ・リーグを代表するクローザーに成長。大型アップで24歳の若さにして1億円の大台に到達した。

○大谷智久投手 8000万円(3000万円アップ)

 先発、中継ぎ、ロングリリーフなど、役目を選ばないタフネスさでロッテ投手陣を支えてきた。昨年からセットアッパーとしての起用がメインとなり、今季は56試合に登板して32ホールド、防御率2.39と2年続けて好成績を残して大幅アップ。64イニングを投げ与四球5という制球力の良さも特筆すべきだろう。

○大嶺祐太投手 3640万円(1820万円アップ)

 本格派右腕として大きな期待をかけられてきた大嶺も今季、先発として独り立ち。日曜日の登板で勝ち星を積み上げて、かつての名投手、村田兆治や小野晋吾の姿に重なる活躍を見せた。自己最多の8勝を記録し、来季はいよいよ初の2桁勝利に期待がかかる。

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