ホークス松田移籍浮上のパドレス、元中日助っ人が明かす本拠地の厳しさ

本拠地でのチーム打率はメジャー26位、「(日本人)打者はメジャーで苦労する」

 例年、本塁打数が少ない球場としても有名。パドレスは今季開幕前にマット・ケンプ、ジャスティン・アップトン、ウィル・マイヤーズという強打者をトレードで獲得。それでも、本拠地での本塁打数は73本でMLB30球団中18位にとどまった。本拠地でのチーム打率は2割4分7厘の同26位。打線の力の問題もあるとはいえ、厳しい数字になっている。

「(日本人)打者はメジャーで苦労する。アメリカでは日本よりパワーを必要とする。どのピッチャーのファストボールも速い。球場も広い」

 パウエル氏は、メジャーの門を叩こうとしている日本人打者に一般的な心構えを説いた。

 パウエル氏とともに来日したA・J・プレラーGMは、今オフの補強ポイントについて「内野全般」と説明。アメリカへの帰国当日に福岡まで訪れ、松田と面談を持つなど、アプローチを続けている。米国内では、松田に対して2年契約か契約延長オプション付きの1年契約のオファーをパドレスが検討しているとの報道も出ている。

 そして、今季の開幕戦でレギュラー三塁手だったウィル・ミドルブルックスをメジャー40人枠から外し、事実上の戦力外に。さらに、主に二遊間を務めるジェド・ギョーコ内野手をトレードでカージナルスに放出するなど、内野の再編を進めている。

 これまでの日本人野手については「イチローは別格。彼は素晴らしい。彼は殿堂入りの選手だからね」とレジェンドに敬意を払うパウエル氏。ただ、ペトコ・パークで打ちまくる日本人野手の到来も心待ちにするような眼差しだった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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