プロ8人誕生、その他選手はどこへ…日本沸かせた高校日本代表全選手の進路

右腕・上野、クリーンアップ任された勝俣らの進学先は？

　佐藤世那と仙台育英でバッテリーを組んでいた郡司裕也は慶大に合格した。先発・中継ぎでフル回転した右腕・森下暢仁（大分商）は明大への進学を希望しているという。いずれもプロに進んだ選手に劣らない実力者たち。早い時期から神宮で激突する機会も訪れるだろう。

　さらに、安定感抜群のピッチングで鮮烈な印象を残した右腕・上野翔太郎（中京大中京）は駒大、セカンドとして攻守に貢献した津田翔希（浦和学院）は東洋大への進学を希望。ともに東都大学所属だが、駒大が来春から2部に降格し、代わって東洋大が1部に昇格するため、揃って神宮の舞台に立つことが待ち遠しい。

　主将を務め、チームの柱となった篠原涼（敦賀気比）はスポーツ推薦で筑波大への進学を目指す。3人いた東海大系列校の選手では、投手登録ながらクリーンアップを託された勝俣翔貴（東海大菅生）、大会中に負った怪我のため一塁コーチでチームを支えた豊田寛（東海大相模）は国際武道大へ、内外野でオールマイティーに奮闘した杉崎成輝（東海大相模）は東海大へ、それぞれ進む見込みになっている。

　この中には、プロのスカウト陣が「志望届さえ出せば、指名は間違いない」と評した逸材もいるだけに、今後は大学球界を担う存在になれるだろう。さらに、プロ組とも切磋琢磨しながら、将来は同じ舞台で活躍する選手が一人でも多く生まれることを期待したい。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count