引退の馬原を苦しめたモノ リハビリ中に漏らした言葉と“らしい”引き際

酷使してきた体、「左膝はかなり珍しい症状」

 9月半ば。神戸市内の室内練習場で懸命にリハビリを行う馬原がポロッとこぼしたことがあった。

「今回の左膝はかなり珍しい症状みたい。(2013年の)右肩の時もそうだったけど、僕は普通の選手が滅多にならないケガをよくするよ」

 限界が近づいてきたことは本人が一番分かっていたのかもしれない。結果、2015年の成績は9試合で1勝1敗2セーブ、防御率7・56でラストシーズンを終える。

 ボロボロになるまで現役を続けることはない。自分の投球が出来ないと判断したからこそ、自らボールを置く決断を下した。今後は酷使してきた体を休め、ゆっくりと家族との時間を歩んでいくだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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