DeNA筒香、ブレークの裏側にあるもの 目指すべき未来は松井とボンズ!?

今季、チェンジアップとフォークに対して高打率、進化の裏に松井氏の指導

 今季、交流戦前まで貯金「10」を積み上げたものの、パ・リーグ相手にことごとく黒星を喫し、最終的に最下位に沈んだDeNA。4年間指揮を執った中畑監督は退任し、来季からラミレス新監督を迎え入れて、新たなスタートを切ることになった。

 そんな中畑前監督の功績として、真っ先に上がるのは「4番・筒香」の存在だろう。昨年から徐々に4番で起用されるようになり、規定打席に到達。初めて3割をマークした。そして、主将を任された今季は4番に定着し、138試合に出場。打率.317、本塁打24、打点93と好成績を収めた。11月には侍ジャパンの一員として世界野球「プレミア12」に出場し、ここでも西武・中村が負傷後に4番として起用されるなど、打率.385をマーク。勝負強さを見せた。

 セ・リーグを代表する左の大砲に成長した打者が見せた打撃はどのようなものだったのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏が筒香について、今季の打撃結果の球種別成績、ヒートマップ(投球のコース別の打撃成績)を基に分析。今後、24歳が目指すべき姿を語った。

 まず、際立ったのが19打数11安打(打率.579)の高打率を収めたチェンジアップ、そして67打数22安打(打率.328)と得意にしたフォークの2球種だ。野口氏は「松井(秀喜)に伝授された軸回転のバッティングだとチェンジアップ、フォークについていけるんですよね」と分析。落ちる球への対応力が、春季キャンプで元ヤンキースの松井秀喜氏に指導を受けた影響が出ていると指摘した。

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