大物引退ラッシュ、歴史的記録、ドアラ手術…中日の2015年10大ニュース

谷繁が野村氏超え、山本昌50歳登板

〇4位 45年ぶり3年連続Bクラス

 谷繁監督2年目も打線の勝負弱さ、リリーフ陣の不調など様々な要因が重なり、62勝77敗4分けで5位に沈んだ。11年連続Aクラスと安定した強さを誇ったチームは13年以降、3年連続Bクラスと低迷。これは球団45年ぶりの屈辱だった。

〇3位 谷繁、プロ野球最多3021試合出場

 7月28日の阪神戦にフル出場。野村克也氏を抜くプロ野球最多の3018試合出場を達成した。高卒1年目から試合に出場し、プロ27年目で成し遂げた偉業だった。結局、3021まで数字を伸ばしてシーズンを終了。球史に残る名捕手は金字塔を打ち立て、現役を引退した。シーズン最終戦の敵地DeNA戦では試合後、自然と両軍の選手が集まり、ホームベース付近で5度宙に舞った。来季は選手兼任から専任となり、指揮を執る。

〇2位 山本昌が史上初の50歳登板

 引退表明後のシーズン最終戦、10月7日の広島戦に50歳1か月26日で先発。打者1人を抑え、32年間のキャリアに幕を下ろした。数々の最年長記録を打ち立てた左腕。50代での出場もプロ野球史上初めてだった。「最後まで楽しんで投げられた」と笑顔を見せた。

〇1位 レジェンドカルテット、引退

 通算219勝の山本昌、2108安打の谷繁元信、2050安打の和田一浩、2120安打の小笠原道大と名球会プレーヤー4人が一挙に現役引退を決めた。さらに生え抜きの朝倉健太も引退し、元エースの川上憲伸も退団。プロ野球史上稀に見る大物の引退ラッシュとなった。

 これまで強烈な存在感を示したレジェンドたちが去った中日。球団創設80周年を迎える来季、世代交代とともに4年ぶりのCSを目指す。(※金額は推定)

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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