戦力外左腕&エース右腕復活、“5年周期”不発…ロッテの2015年10大ニュース

ブレイクの清田、涌井は3度目最多勝

○4位 清田、打棒爆発でブレイク

 入団以来レギュラーの座を確保できず、これまで100試合以上の出場は一度もなかった清田育宏が、今季は23試合連続安打を放つなど大ブレイク。打率はリーグ4位となる.317を記録し、ベストナインとゴールデングラブ賞も同時受賞。シュアな打撃で来季もロッテ打線を引っ張る存在として大きな期待がかかる。

○3位 今江、クルーズ退団

 2度の日本一に大きく貢献するなど、「ミスター・ロッテ」の称号を継ぐ存在と誰しもが想像していた今江と、ここ2年間内野の要として数々の華麗なプレーを見せたクルーズが、オフにそれぞれ退団。攻守両面において中心であった2人の退団により、来季の内野陣はキャプテン・鈴木を中心に若手が積極起用される方向性が予想される。

○2位 涌井復活、最終戦10回完投で最多勝

 西武からフリーエージェント(FA)で移籍した昨季は8勝(12敗)に終わった涌井秀章。しかし今季は、文字通りエースの名に相応しい力投をみせ、シーズンを通じてロッテ投手陣を牽引した。最終戦では延長10回137球の熱投で15勝目(9敗)。29歳右腕は6年ぶり自身3度目の最多勝を獲得した。日本ハムとのクライマックス・シリーズ(CS)でも、鬼気迫る投球をみせるなど、飄々としたこれまでのイメージを払拭する活躍は、来季への期待感じさせるものであった。

○1位 ゴールデンイヤーでの優勝ならず

 2005年、2010年と下剋上で日本一に輝いたロッテ。今季終盤は西武との熾烈なCS争いを制してCSに進出すると、ファーストステージでは日本ハムも撃破。5年周期の「ゴールデンイヤー」再現への期待は高まったが、パ・リーグ覇者ソフトバンクの壁は予想以上に高く、ファイナルステージは3連敗で終戦となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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