巨人は4番、DeNAは1番、中日は3番、広島は…セ各球団が課題とする打順は?

注目される広島・丸の起用法、燕打線は今季も脅威?

 1番打者で最も試合に出ていたのが、中日の大島洋平の120試合(83.9%)。2番目は阪神・鳥谷敬の99試合で差は開いている。ただ、中日はリードオフマンを固定できたが、3番打者ではセで最も多い9人を起用。平田良介の57試合が最多だった。4番に最も長く座っていたルナ、4番で3試合、5番で43試合に出場した和田が抜けることになり、打線の核は新外国人のビシエドとなる。ビシエド、平田が固定され、1・3・4で安定した成績を残せれば、Bクラス脱却も見えてくる。

 広島では丸佳浩が新シーズンで1番を打つのか、3番を打つのかも注目される。昨年、チームで最も多く1番打者を務めたのが丸で63試合。3番も59試合の丸だった。1番の打率は.254、3番は.220。リーグNO1の四球数94を誇っているため、先頭で出塁するもよし、チャンスを広げて、4番につなぐのもよし。続く打者の起用方法によって打順の適性は変わってきそうだ。4番が2000安打のかかる新井貴浩か、開幕から万全ならエルドレッドか。彼らがどこまで数字を伸ばすかもチーム躍進のカギとなる。

 優勝したヤクルトもエルドレッド同様、バレンティンがどれだけ成績を残せるかで打順も変わってきそうだ。昨年はトリプルスリーを達成した山田が1、3番。首位打者の川端が2、3番を打った。バレンティンが3番に座れば、1番山田、2番川端、4番畠山、5番雄平という強力打線が組める。今年、ヤクルトで最も同一打順の占拠率が高かったのは中村悠平の8番で106試合(74.1%)。燕打線は今季もやはり脅威となりそうだ。

 各球団ともオフ、キャンプを通じてどのようにチームを仕上げてくるのか、今から楽しみである。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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