SB武田は今年も輝けるか 直球&カーブに続く第3、第4の球種が飛躍の鍵に

「狙っていても打てない」、代名詞のカーブがウイニングショット1番手

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2015年 武田翔太の被打率別ヒートマップ

 反対に被打率が低かった球種の1つは、カーブの2割4厘。武田の代名詞とも言えるこの球種に関しては「技術がなければ、狙っていても打てない(ボール)ですよ」と指摘する。

「あれだけ大きく曲がって、120キロ以上あるわけでしょう。それは打ちにくいですよ。カーブだけみたらバーランダ―(タイガース)クラスじゃないですか。(ボールの軌道が)似ていますよね」

 2011年にア・リーグでサイ・ヤング賞とMVPをダブル受賞したMLBを代表する右腕、ジャスティン・バーランダーの武器の1つにたとえ、その切れ味を絶賛した。

 通常、打者のタイミングを外す目的で使われるカーブは、変化量が多い代わりに、スピードが遅いことが一般的。しかし、武田の場合は変化量を保ちながら、鋭く、高速でミットに収まる。野口氏は、そんな右腕の“パワーカーブ”を「ウイニングショットになりうる変化球の1番手でしょう」と評した。

 実際に、ストレートの1386球に次いで、カーブが717球と投球の多くの割合を占めた。今後も強力な武器として使用されることになりそうだ。

 そして、武田にはもう一つ、鍵となる球種があると野口氏は見ている。カーブとともに「ちょっとやそっとでは打てない」と称えたスライダーだ。

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