パの強み? ホークス、日ハム、西武…「不動」だったパ球団の打順は?

リードオフマン探しに苦労したオリ、ロッテは同じ打順で100試合以上出場はなし

 また、内川や中村よりも4番での試合出場が多かったのは141試合の日本ハム・中田翔。4番での98.6%の起用割合は、12球団トップだ(セは筒香の134試合、93.7%)。世界野球「プレミア12」でも日本の主軸として活躍。今や球界の4番といってもいい。軸の打者がいることはチームにとっても強みでもある。

 その日本ハムでは、同じ打順ではなかったものの、中田、レアード、中島卓也が143試合全試合に出場。パの全試合出場は5人。そのうち3人が日本ハムの選手(他2人は西武秋山、ソフトバンク松田)と強い選手が揃っている印象だ。

 オリックスもリードオフマン探しに苦労した。ヘルマン(34試合)、西野真弘(23試合)、小田裕也(18試合)、駿太(16試合)、糸井嘉男(13試合)、平野恵一(12試合)、宮崎祐樹(6試合)、岩崎恭平(5試合)、川端崇義(5試合)、安達了一(4試合)、中村一生(4試合)、坂口智隆(2試合)、小島脩平(1試合)と12球団最多の13人を起用した。4番も中島裕之、T-岡田、カラバイヨと3人で回した。糸井が3番で104試合に出場しているが、固定できていない打順が多い。4番固定だけでも難しい課題だが、1番探しもしなくてはならない。

 ロッテは同じ打順で100試合以上打った選手は1人もいない。だが、鈴木大地は142試合に出場。2番で55試合、7番で61試合に出場した。130試合の清田育宏も1番で49試合、3番で56試合。リーグトップの38二塁打を放つなど、好成績を残した。3~7番を打った今江敏晃が抜けた穴をどう埋めるか、固定しなかった4番をどうするか。投手陣はスタンリッジの獲得など計算が立ち始めているが、攻撃面ではどうか。新戦力がどんどん出てくるロッテの環境で、新たなスターの誕生を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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