日本人投手に「怪我がち」イメージ? マエケン契約は今後の主流となるのか

松坂、田澤、和田、藤川、ダル…渡米後の手術例頻出

 2007年にレッドソックスと大型契約を結んだ松坂大輔(現ソフトバンク)以来、メジャーに渡ってきた日本人投手の多くは、移籍後まもなく故障する傾向にある。

 通称トミー・ジョン手術と呼ばれるヒジの靱帯再建手術を受けた投手は、松坂、田澤純一(レッドソックス)、和田毅(現ソフトバンク)、藤川球児(現阪神)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)ら。手術には至っていないが、田中将大(ヤンキース)もヒジの靱帯に損傷が確認されており、上原浩治(レッドソックス)、岩隈久志(マリナーズ)もそれぞれ複数回故障者リスト入りしているため「怪我がち」というイメージがついている。

 メジャー関係者が口を揃えるのは、日本人投手は中学・高校時代から肩を酷使しているため、球数制限で守られてきたアメリカ人投手に比べると故障しやすい状況にあるということだ。加えて、ボールそのものの違いや登板間隔の違い、環境への適応などのストレスもかかる。

 元々、日本では実績があってもメジャー経験のない選手と長期大型契約を結ぶことに疑問の声が上がっていたところへきて、契約に見合った活躍をする前の故障が続出する現実を迎えた。

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