DeNA浮上の鍵握る右翼手争い 期待の高卒3年目は飛躍遂げられるか
他球団スコアラーも評価、「ずっと使い続ければ、あと5年間は1番には困らない」
しかし、5月22日の阪神戦(横浜)で左かかとを痛めて出場選手登録を抹消されると状況は一変する。6月下旬に再び1軍に戻っても、なかなか打撃面が上向かない。後半戦は2軍で迎えると、シーズン終盤の9月下旬まで1軍から声はかからなかった。
55試合、打率2割2分2厘、1本塁打、10打点……。
「今年は関根だと思ってくれた方も多かったと思うけど、その期待に応えられずまだ早いと思わせてしまったのが悔しい」
昨秋の奄美キャンプでは最後までバットを振っている姿が目立った。「全ての率を上げないといけない。打つだけじゃなく、出塁率も高めないといけない」。ラミレス監督は2番梶谷、3番ロペス、4番筒香、5番新外国人のロマックという構想を現時点で抱いている。リードオフマン候補として石川雄洋の名前も挙がっているが、関根も昨季は12試合で1番を担った。
昨季のシーズン中には他球団のスコアラーからこんな声も漏れ聞こえていた。「ずっと使い続ければ、あと5年間は1番には困らない、守備ももっとうまくなる。もったいないよね、2軍に置いておくなんて」。
この1月は地元の愛知で自主トレーニングを一人で行っているという。成人式にも参加した20歳は常々言っていた。「打撃も守備も正解がないので、ずっと変わり続けている。毎日が勝負なんです」――。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count