2016年MLB日本人投手、最も輝くのは前田!? 米サイト予測、年俸約10億円に?

ダルビッシュは手術から上々のカムバックか

 マリナーズ残留が決まった岩隈は、24試合登板で147回2/3を投げ、防御率3.72との数字が出ている。先発として1シーズンを過ごした13年は33試合、14年は28試合に先発したものの、15年は右広背筋負傷による長期離脱で20試合の登板に終わった右腕。今季の稼働率は、その中間になるとの分析だ。防御率はメジャー5年目でワーストとなっているが、予測を覆すシーズンにできるだろうか。

 5月の復帰が期待されるダルビッシュは、20試合登板で132回を投げ、防御率は3.41と算出された。奪三振はイニング数を上回る156個。奪三振率は10.64と、全休した昨季を除く過去3シーズン(12年=10.4、13年=11.9、14年=11.3)とほとんど変わらない数値が出ている。トミー・ジョン手術を受けた投手が本来のピッチングを取り戻すのは、一般的に復帰から2年目以降とも言われるが、ダルビッシュは上々のカムバックを果たすとの分析結果となった。
 
 そして、実績のある3選手を上回る成績を残すと予測されているのが、広島からポスティングシステム(入札制度)でドジャースに移籍した前田健太投手だ。日本での成績を元に分析していると見られるが、「ZiPSプロジェクション」では、26試合登板で規定投球回を超える177イニングを投げると算出している。

 前田は、基本給が年俸300万ドル(約3億5000万円)と低い代わりに、多額のインセンティブ(出来高)が付いた契約を結び、話題となっている。米ヤフースポーツのジェフ・パッサン記者によると、年間の先発が15試合に達してから5試合ごとに100万ドル(約1億1700万円)追加され、さらに投球回数が毎年90イニングに到達してから10イニング毎に25万ドル(約3000万円)がプラスされると伝えた。

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